手と手の
しわを合わせて
 
「ゴリ政〜」
 
(↑呼ぶ呪文)


ごりまささんは、しんちょうにめーとるの、とくしゅぶたいにいた、ひとで、よ
ぶときてくれます。


「ごほッ(喀血)」


「ごりまささん
 だいじょうぶ?」


「実はわたしは梶井基次郎
 生まれ変わりなのです」


「ふうん」


「今日はわたしが
 特殊舞台にいた頃の話を
 する約束でしたね。
 あれはもう

 (中略)

 そして
 シャンソンを歌いながら
 鼻の穴にピーナッツを
 詰めて飛ば……ゴホッゴホッ」


「ごりまささん
 はいピーナッツ」


「あっ
 ピ、ピ、ピーナッツ!!
 はふッはふッ(バリボリ)」


「たべちゃだめでしょ
 ごりまささん」


「鼻血が。
 鼻血が止まりませ