2007_08_13


たちまち時間が過ぎました。

猛暑に踏み潰されました。


というのはやはり言い訳で、
実際のところは
プリキュアのことを考えていました。
 
プリキュアが2人から5人に増えたわけを
いまさら熱心に考えていました。
番組を見たことがないので
自分なりに一生懸命考えました。
 
 
プリさんとキュアさんの2名であったプリキュア
プ と リ と キ と ュ と 恐山ケガレ子 の5人に
変わってしまったのは、
フェルディナン・ド・ソシュールの思想に傾倒する
陰陽師の仕業だったのです。
 
自然言語が人間にとっての現実を
ダイナミックに作り変えるように、
呪的言語が、かつて信じられていたよりも
はるかに深いレベルで
現実世界を動的に生成できると確信した
陰陽師の野望の実験台として
プリキュアが選ばれたのでした。
 
不意を突かれたプリとキュアは、
「虹を構成する色の数はそれを見る人間が
属している文化によって異なる」という事実の
呪的な応用によって5つの人格に再分節され、
自分の正体もわからぬまま、日本中にバラバラに
散らばってしまったのです。
 
陰陽師の最終的な野望は
日本列島そのものを呪的な手段で再分節・再生成し
自らの意のままになる国家を出現させることであり、
そのための触媒として、平日昼のスタジオアルタ
ターゲットに定めます。
森田一義氏(タレント)の人工物であるほうの眼に
呪的なインジェクションを施すことで言動を操り、
番組冒頭のコール&レスポンスを利用して
呪的言語による現実の書き換え効果を全国ネットで
伝播させようと目論んだのです。
 
そこへ、間一髪のところで集結を果たした5名が
立ちはだかり、はげしい攻防のはてに
各種の手違いの相乗効果によって
タモリハナモゲラ語が未曾有の規模で暴走。
たちまち日本全土がハナモゲラ化し、
国土そのものも含むあらゆる事物が意味と形を失い
すべては原初の混沌に叩きこまれます。
 
しかし、まったき混沌の連続体のなかで
他でもないプリキュア
最初にその同一性を取り戻したのでした。
プリとキュアは本来ひとつの存在であり、
原始の太陽であり、
なんか、アレでした。(*だんだん疲れてきました)
 
完全体として甦ったプリキュアを中心に、
日本はふたたび元の姿を取り戻したのです。
 
元通りかと思われた日本は、しかし
根本からその様相を変えていました。
現実ははるかに不安定に、可塑的になり、
人々は眼前の世界に対する絶えざる読み直しと
再定義を余儀なくされるようになりました。
それはかつてない自由と危険の時代の
幕開けでした。
 
めで…たし…めで……


 
(ああ、丸山圭三郎を読んだんだなみたいな)





 
あとは日記です!



(略)